暑さが落ち着き、窓を開けると気持ちのいい季節になってきました。
日中は窓を開けて過ごしたり、
「ちょっとゴミを出すだけ」
「近所までだからすぐ戻る」
「家族が家にいるから大丈夫」
と、玄関や窓の施錠が少し緩くなることもあるのではないでしょうか。
しかし、住宅への侵入窃盗では、鍵がかかっていない玄関や窓が侵入口になるケースがあります。
さらに注意したいのが、家族が寝ている間に侵入する「忍込み」です。
空き巣は留守宅だけの問題ではありません。
この記事では
・「空き巣」と「忍込み」の違い
・無施錠が危険な理由
・狙われやすい場所
そして、今日からできる防犯対策について解説します。
「侵入窃盗」の発生は、年間1万7千件以上!
警察庁によると、2025年に全国で認知された住宅対象の侵入窃盗は17,152件。前年より7.2%増加しているようです。
単純計算すると、全国のどこかで1日約47件の住宅侵入窃盗が認知されていることになります。
侵入窃盗というと「留守中の空き巣」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、住宅に入る手口は大きく分けて3つあります。
空き巣
家族が留守にしている住宅へ侵入する。
忍込み
家族が寝ている間に侵入する。
居空き
家族が在宅している間に、気づかれないよう侵入する。
つまり、
「家にいるから大丈夫」
「寝てるから大丈夫」
とは限らないということです。
特に「忍込み」や「居空き」は、家の中で犯人と鉢合わせになる危険があります。
窃盗だけで済まず、状況によっては強盗になってより深刻な被害につながる可能性もあるため、在宅中の戸締まりは非常に重要です。
「鍵を壊して入る」とは限らない|無施錠の家が狙われる理由
泥棒というと、
「窓ガラスを割る」
「特殊な道具で鍵を開ける」
といった侵入方法を想像されるのではないでしょうか。
もちろん、この手口による被害もあります。
しかし、もっと簡単なのが最初から鍵が開いている場所を探すことです。
実際、大阪である某市内の住宅侵入盗の例では、侵入方法の45%が無施錠の窓や玄関から侵入され被害に遭っています!これは、「ガラス破り」という手口より、31%も高い割合です。
地域・時期が限定された数字ですので、全国にそのまま当てはめることはできませんが、「鍵のかけ忘れ」が侵入のきっかけになることは間違いありません。。
また、無施錠の住宅を探すために、犯人が住宅街を歩きながら時間をかけて確認していたというケースもありました。
犯人側からすれば、
・鍵を壊す必要がない。
・大きな音を出す必要もない。
・短い時間で中へ入れる。
というメリットがあるため、狙われやすいのです。
犯人側の心理として、無施錠の住宅はそれだけで侵入のハードルを下げてしまいます。
秋にも注意したい!「うっかり」の無施錠
秋だから必ず侵入盗が増える、というわけではありませんが、気候がよくなると、生活の中で風通しのため等で鍵を開けた状態が増えやすい場面があります。
「窓を開けたまま」にする
涼しい風を入れるために窓を開け、そのまま料理や家事をしていることがあります。
特に1階の窓や、人目につきにくい裏側の窓は十分に注意をしてください!
「家の中にいるから大丈夫」と思っていても、犯人側もそう思っているとは限りません。
ゴミ出しや近所への買い物で「鍵をかけない」
「ほんの数分」という短時間の外出でも、玄関は施錠しましょう。
過去には、わずかな外出時間を狙われて被害に遭っているケースもあります。
犯人にとって重要なのは、外出時間の長さよりも、その瞬間に侵入できる状態かどうかなのです。
「就寝時」に窓を開けて寝る
秋の夜は涼しく風が入るので、窓を開けたまま寝たくなりますよね。
しかし、就寝中に侵入する「忍込み」の可能性を考えると、とても危険です!
特に、
- 1階の窓
- 足場があり、登りやすい場所にあるベランダ
- 勝手口
- トイレや浴室などの小窓
は、いくら小さい窓であっても、いくらでも入ることは可能です。
侵入盗の犯人は、このような場所から入る技や方法を熟知しています。
警察でも、在宅・不在を問わず小窓まで施錠することを防犯の基本として案内しています。
侵入口は「窓・玄関・勝手口」!
住宅への侵入経路として特に注意したいのは、次の3か所です。
窓
一戸建て住宅では、「窓」が主要な侵入口になっています。警察庁の住宅防犯資料でも、一戸建ての侵入口の1位が窓です。
窓は、
施錠 + 補助錠
の2段階にすると、侵入に時間をかけさせることができます。
必要に応じて防犯フィルム、防犯ガラス、窓用アラームなどを組み合わせるのも対策の一つです。
玄関
「家にいるから」と玄関を開けたままにするのは避けましょう。
在宅中でも施錠を基本にしてください!
また、合鍵を植木鉢や郵便受けなど、家の近くへ隠す方法もおすすめできません。定番な隠し場所のため、すぐに見つかってしまいます😅
勝手口
意外と見落とされやすいのが「勝手口」です。
過去には、上下に動く小窓が付いた勝手口で、網戸や窓部分を破り、内側から鍵を開けて侵入されたケースがあります。
「ドア本体を施錠しているから安心」ではなく、ドアについている小窓まで確認しましょう。
「家族がいる時」に入られる『忍込み』
空き巣と比べて、「忍込み」はかなり危険です!
家族が寝ている住宅に犯人が入るため、途中で物音に気づいたり、トイレへ起きたりして、家の中で犯人と出会ってしまう可能性があります!この場合、一歩間違えれば強盗になる可能性があります。
ここで大切なのは、自分で「泥棒を捕まえよう」としないこと!
もし夜中に、
「誰かいる気がする」
「玄関の方から音がする」
「知らない人が家の中にいる」
と気づいた場合、可能であれば鍵のかかる部屋など安全な場所へ移動して、110番通報してください。
金品より、まず自分と家族の安全を優先して動くことを考えましょう。
今日から確認したいこと「7つ」
住宅防犯は、高価な防犯設備を取り付ける必要があるわけではありません。
まずは日常の行動から見直していくことが大事です!
① 数分の外出でも施錠する
ゴミ出し、近所への買い物、子どもの送迎など、「すぐ戻る」時ほど忘れないようにします。
② 在宅中も「玄関を施錠」する
家に誰かいることと、侵入されないことは別です。
③ 就寝前に窓・玄関・勝手口の「戸締り」を確認する
毎日同じ順番で確認すると習慣にしやすくなります。
④ 小窓も忘れない
浴室、トイレ、勝手口なども確認しましょう。
⑤ 窓や玄関に「補助錠」を追加する
侵入に時間がかかる家にすることが重要です。
⑥ 家の周囲の「死角」を減らす
伸びた植木や物置など、侵入者が身を隠せる場所がないか確認します。
⑦ 「センサーライト」や「防犯カメラ」を活用する
「ここは見られている」と思わせることも防犯対策の一つです。
防犯性能をさらに高めるなら、防犯性能の高い建物部品である「CP部品」などを検討する方法もあります。
元女性警察官けぃのひとこと
侵入盗というと、
「うちは高価な物なんてないから」
「この地域は静かだから」
「家に人がいるから」
と、誰も自分の家が狙われるなんて思っていなかった被害者が大半です。
犯人が狙う理由は、必ずしも「お金持ちの家だから」とは限りません。
「入りやすかったから」という理由の方が多いことがあります。
「無施錠」は、犯人に侵入する機会を与えてしまうので、特別なことをする前に、まず玄関から、窓、勝手口、小窓まで全部の鍵をかけることを当たり前にする習慣を付けてください。
これだけで、「忍び込み」や「居空き」から家族を守れ、家の財産を守れることがあります!
そして、基本の防犯対策と並行して、防犯グッズを活用することで、さらに狙われにくい家にしていきましょう!
まとめ|侵入の隙をなくす
秋は過ごしやすく、窓を開けたり、外出する機会が増える季節です。
だからこそ、
「ほんの少しだから」
「家にいるから」
という油断を減らして対策していきましょう。
まずは今日から、
・玄関・窓・勝手口を確認する。
・短時間でも鍵をかける。
・寝る前に戸締まりを確認する。
この3つから始めてみてください。
防犯は、特別なことよりも、毎日の小さな習慣の積み重ねが大事です。
自分を守るため、家族を守るため、小さなことから初めていきましょう。




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