子どもが自転車に乗れるようになると、行動範囲がぐっと広がりますよね。
友達の家、公園、習い事、買い物。
便利で楽しい反面、少し目を離したところで事故に遭うのではないかと心配にもなります。
子どもに「気をつけて乗るんだよ」と声を掛けるだけではなく、
・どんな場所で事故が起きやすいのか
・どんな行動が危ないのか
を親子で事前に知っておくことがとても大切です!
今回は、警察庁が公表している自転車事故のデータを参考に、知っておきたいポイントを一緒に確認していきましょう。
「自転車事故」は年間6万件以上
2025年中に発生した自転車関連事故は、全国で67,470件でした。
また、自転車関連の死亡・重傷事故では、約75%が「自動車」との事故です。
「自転車は」子どもにとって身近な乗り物ですが、自転車は道路交通法上では「軽車両」という分類になるため「車」と同じ扱いになります。
事故に遭う側になるだけでなく、自分が歩行者などにケガをさせてしまう可能性もあるため、ルールをしっかり守って走行することが大切です!
事故が起きやすいのは「交差点」
「自転車と自動車」の死亡・重傷事故では、出会い頭の衝突が約55%と最も多いです。
さらに、「出会い頭」と「右左折時の衝突」を合わせると、8割以上を占めます。
つまり、「交差点」は特に事故で気をつけたい場所ということです!
過去の警察庁の分析でも、「自転車」対「自動車」の死亡・重傷事故の約7割が交差点内で発生していました。
「見通しの悪い交差点」は危険!
住宅街などには、
- 建物や塀で左右が見えにくい
- 信号がない
- 道幅が狭い
といった交差点が多くあります。
このような場所では、「車が来ていない」と思い込んで確認せずに進んでしまうと、横から来た車と出会い頭にぶつかる等の事故が発生しやすいです。
一時停止の標識がない交差点でも、安全が確認できない場合は、「停止」するか、十分に速度を落としてしっかり確認してから進みましょう!
普段出かける時は、
「交差点では、車が見えなくても一度停まって確認する」
と子どもと一緒に確認する習慣をつけてみてください。
そうすると、子どもも自然と身に付きますので、一人で行動するようになった時の事故防止に繋がります。
駐車場やお店の「出入口」にも注意!
事故が起きやすい場所は、交差点だけではありません。
自宅、公園、コンビニ、スーパー、駐車場などの「出入口」も、自転車と車が交わりやすい場所です。
歩道を走っていると、急に車が駐車場から出てきたり、店舗へ入るために歩道を横切ることがあります。
この時、車の運転者からも、
自転車が建物や駐車車両の陰に隠れて見えにくい
ことがありますので、とても危険です!
「歩道だから安全」と思わずに、出入り口付近を通過する時は、必ず周囲を確認してから通るようにしてください。
車が「右左折するとき」も要注意
交差点では、
右折・左折する車と、自転車がぶつかる事故
も多く起きています。
「自転車」対「自動車」の死亡・重傷事故では、「右左折時の衝突」が約27%を占めます。
例えば、停車中や、直進している車の横を自転車が通過する時に、車の死角に入ってしまい、運転手が気が付かずそのまま曲がってしまう「巻き込み事故」のケースなどです。
車のそばを通るときは、運転者がこちらに気が付いているか車の動きや、運転手の目線をしっかり確認しながら走行しましょう。
「自転車と車」の事故、どちらが悪い?
ここはぜひ、親子で知っておいてほしいところです。
自転車と自動車がぶつかったと聞くと、
「車の方が悪でしょう?」
と思う方が多いと思います。
もちろん、自動車側には大きな注意義務があります。
ただし、自転車側にもスピードの出しすぎや一時不停止、安全確認不足、信号無視などの違反行為が認められる事故は少なくないんです!
実際に、2025年の自転車乗用中の死亡・重傷事故では、約75%に自転車側の法令違反が認められています。
また、児童・生徒の自転車事故でも、「法令違反がある死亡・重傷事故」は約7〜8割と高い水準です。
安全不確認や一時不停止など、子ども側の行動が事故につながるケースも少なくありません。
「自転車だから必ず被害者」ではない
たとえば、見通しの悪い交差点で一時停止せずにそのまま飛び出した場合、自動車側にも注意義務はありますが、この行動が事故の原因として自転車側に責任が問われる可能性があります。
必ずしも「車とぶつかったら車だけが悪い」というわけではないのです。
事例として、赤信号を無視した子どもの自転車が、自動車と衝突した事故では、自転車側の過失割合が100%と判断された裁判例もありました。
このような事件で損害賠償を求めらえた場合は、加害者となった子どもには支払い能力がありませんので、親権者である親が損害賠償責任を負う可能性があります。
ただし、こちらの実例はあくまでも一例であり、実際の民事上の過失割合は、
- 信号の有無
- 一時停止標識
- 道路の幅
- 速度
- 進行方向
- 安全確認の状況
など様々な要因によって事故ごとに判断されます。
「この場合は自転車○%、車○%」と一律に決まっているわけではありませんが、子どもが加害者にならないためにも、日頃から安全な自転車の乗り方について教えておく必要があります。
ヘルメットは「転ばないため」ではなく「命を守るため」
子どもが自転車に乗る時は、必ずヘルメットを着用させましょう!
警察庁によると、自転車乗用中の交通事故で亡くなった人の約5割が頭部に致命傷を負っています。
さらに、頭部を負傷した死者・重傷者では、ヘルメットを着用していなかった人の割合が、着用していた人に比べて約1.7倍高いとされています。
「近所だから」「すぐそこだから」
と、軽い気持ちでヘルメットを被らずに事故に遭い、子どもが死亡したり重度の障害を負う結果となれば、後悔してもしきれないこととなります。
ヘルメット一つで守れる命と人生があります!
自転車に乗る際は、子どもに必ずヘルメットを着用させましょう。
夜や夕方は「ライト」を忘れずに!
車を運転する方は分かると思いますが、暗くなると周囲がとても見えにくくなります。
夜間に、街灯が少ない道を走行すると、人もライトがついていない自転車も、車側からはほとんど見えません。
また、自転車は歩行者より移動速度が速いため、見えていない車側からすると、急に目の前に現れたように感じるでしょう。
この状況から運転手に見つけてもらうためには、自分から
「ここにいます」
と知らせることが大事です!
自転車のライトを点けることで「前を照らす」だけではなく、「ここに自転車がいます」と周囲に知らせて、事故に遭う危険性をなくしましょう
ちなみに、事故が発生しやすい時間帯というものがあります。
それは、暗くなり始める「夕方から夜にかけての中間帯」です。
理由はまさに、明るい状態から暗くなって、その暗さに目や意識が慣れていないためです。
ですので、夕方になったら早めにライトを点けること!
そして、反射材も併用することで、二重の安全を心がけましょう!
スマホを見ながら乗らない
今は、スマートフォンを持つ子どもが増えています。
危険なのが、自転車に乗りながら、
- スマホを見る
- メッセージを確認する
- イヤホンを付けて、音楽を聴きながら
走行することです。
そもそも、自転車の乗り方については、道路交通法が改正されたため、とても厳しくなっています。
もちろん、上記の行為も違反となりますので、絶対にしてはいけません。
ただ、違反だからしてはいけないというのではなく、
周囲の安全確認が遅れて、事故につながるため
してほしくないのです。
それでも、スマホの確認が必要な時は、
道路の端や安全な場所で、一度止まって確認する
ということを、家族内の「スマホを触る際のルール」で決めておくといいと思います。
「よく通る道」は、親子で一緒に確認
子どもが自転車でよく走る道は、一度親子で一緒に走ってみるのがおすすめです!
その時に、
「ここは車が急に出てくるね」
「この交差点は塀で車から見えにくいね」
「この駐車場の前は一度止まろう」
など、具体的に子どもと一緒に確認します。
ただ、「危ないから気をつけて」だけでなく、
「ここで止まる」
「ここで左右を見る」
と場所と行動をセットで伝えた方が、子どもも覚えやすくなります。
親子で確認したい6つのポイント
自転車に乗る前に、次のことを一緒に確認してみてください。
- 交差点では左右を確認
- 見えにくい場所では一度止まる
- 駐車場やお店の出入口に注意
- ヘルメットを正しく着用
- 夕方・夜はライトを点灯
- スマホを見ながら乗らない
全部を一度に覚えなくても大丈夫です。
まずは、普段使う道にある危険な場所を1つずつ確認していきましょう。
元女性警察官けぃのひとこと
事故は、
「危ない場所だと分かっていなかった」
「車が止まってくれると思った」
「いつも大丈夫だった」
というちょっとした油断から起きます。
子どもに、「気をつけてね」と送り出すだけではなく、
どこで、どう気をつけるか
を一緒に確認しておくことが大切です。
自転車は便利で楽しい乗り物だからこそ、
「正しく安全に乗る方法」
を身につけてほしいですね!
まとめ|「場所」を知り、「ルールと自分を守って」防ぐ
今回特に覚えておきたいのは、事故は
交差点での出会い頭や、右左折時に多い
ということです。
自転車に乗っている側の安全確認や一時停止で、防げる事故は多くあります!
だからこそ、自分を守るためにも
・場所を知る
・交通ルールを守って正しく乗る
ことを今一度意識して、子どもと話し合ってみましょう。
是非、親子で一度いつもの自転車ルートも確認してみてくださいね😊



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