特殊詐欺の電話は、「固定電話」だけにかかるのではありません。
最近はスマートフォンにも、知らない番号や国際電話番号から突然電話がかかってきます。
「知らない番号だから出ないようにしている」
という方も多いと思いますが、毎回自分で見分けるのはなかなか大変ですよね。
そこで知っておきたいのが、警察庁が推奨している「特殊詐欺対策アプリ」です。
現在、警察庁の「推奨アプリ」として紹介されているのは、
「詐欺対策 by NTTタウンページ」
「詐欺バスター Lite」
の2つ。
どちらもダウンロード・利用料は無料で、特殊詐欺などに使われた可能性のある電話番号を警告・ブロックする機能などがあります。
今回は、スマホでできる詐欺対策を中心に、固定電話でできる対策もあわせて紹介します。
特殊詐欺の被害は今も増えている
特殊詐欺は、「自分には関係ない」と思っていませんか。
しかし、2026年7月末までの全国の特殊詐欺認知件数は26,051件、被害額は約2,108億1,000万円となっています。
前年同期と比べても、認知件数・被害額ともに増加しています。
電話を受けてから、と対処するのではなく、
そもそも怪しいは電話は受けない、話をしない
という対策が大事になっています。
警察庁推奨アプリってなに?
警察庁では、民間事業者が持つ技術やノウハウを使った特殊詐欺対策アプリのうち、一定の基準を満たしたものを「警察庁推奨アプリ」として認定しています。
現在紹介されている2つのアプリには、共通して、
- 特殊詐欺などに使われた電話番号の警告・ブロック
- 特殊詐欺に関する防犯情報の通知
- 民間事業者が持つ最新技術の活用
といった機能があります。
Androidでは、国際電話番号をまとめてブロック・警告する機能にも対応しています。
①「詐欺対策 by NTTタウンページ」
まず1つ目は、「詐欺対策 by NTTタウンページ」です。
特殊詐欺などに利用された可能性の高い電話番号を、最新の要注意番号リストをもとに判別します。
該当する番号から電話がかかってきた場合などに、
警告を表示したり、着信を遮断したりする
ことで被害防止をサポートします。
さらに特徴的なのが、NTTタウンページの事業者データベースです。
スマホの連絡先に登録していない番号でも、登録されている事業者なら相手先の名称が表示される場合があります。
「この番号、誰?」
という不安を減らす助けにもなりそうですね。
こんな方に向いていそう
- 知らない番号からの電話が多い
- 仕事や用事で未登録番号にも出ることがある
- 怪しい番号を自分だけで判断するのが不安
- 親や家族のスマホにも対策を入れておきたい
②「詐欺バスター Lite」
2つ目は、「詐欺バスター Lite」です。
こちらは、トレンドマイクロが持つセキュリティ技術を使った詐欺電話対策アプリです。
世界中から集めた脅威情報や、日本の詐欺手口に特化したデータなどを使い、
不審な電話を検知して警告・ブロック
します。
「番号を見ても怪しいか分からない」
という時に、アプリ側で注意を知らせてもらえるのは心強いですね。
2つのアプリに共通するポイント
どちらも、Android・iPhoneに対応しています。
さらに共通して、
- 詐欺に使われた可能性がある番号を警告
- 発着信のブロック・警告
- 防犯情報を受け取れる
といった機能があります。
ただし、すべての機能がAndroidとiPhoneで同じとは限りません。
特に国際電話番号の一括ブロックなど、一部機能はAndroidのみ対応です。
使う前に、自分のスマートフォンでどの機能が使えるか確認しておきましょう。
アプリを入れていても「絶対安全」ではない
ここはとても大切です。
詐欺対策アプリを入れたからといって、すべての詐欺電話を100%防げるわけではありません。
新しく使われ始めた番号など、まだデータベースに登録されていない電話からかかってくる可能性もあります。
そのため、「アプリが何も警告しなかったから本物」と判断しないようにしましょう。
前回紹介したニセ警察詐欺のように、
実在する組織や警察官を名乗って信用させようとする手口
もあります。
アプリは、
詐欺を防ぐための“もう一つの防犯対策”
と考えて使うのがおすすめです。
固定電話なら「国際電話の着信ブロック」も検討
特殊詐欺では、国際電話番号が悪用されるケースも多くあります。
普段、海外から固定電話に電話がかかってくる必要がない家庭なら、
国際電話の利用を休止して、海外からの着信を受けない
という方法もあります。
特殊詐欺対策として、国際電話の着信そのものをブロックする取り組みも進められています。
「海外から電話がかかってくる用事はない」という家庭なら、一度検討してみてもいいでしょう。
「防犯機能付き電話」という方法もある
固定電話を使うご家庭では、「防犯機能付き電話」も選択肢の一つです。
たとえば電話が鳴る前に、
「この通話は防犯のため録音されます」
などのメッセージを流す機能があります。
犯人側に、「録音される電話だ」と知らせることで、電話を切らせる効果が期待できます。
また、
- 通話内容を自動録音する
- 登録していない番号への注意を促す
- 非通知電話を拒否する
などの機能を持つ機種もあります。
高齢の家族が固定電話をよく使う場合は、こうした電話機を検討するのも一つです。
都道府県によっては警察署に相談すると、「防犯機能付き電話」の設置を案内してくれる所もありますので、一度相談してみてもいいかもしれません。
「家族で一緒」に設定するのがおすすめ
今回の詐欺対策アプリは是非ご家族で入れるのがおすすめです!
詐欺対策アプリを紹介するだけでは、なかなか設定まで進まず、入れ忘れることもあると思います。
特にスマートフォンの操作に慣れていないご高齢の家族に伝える時は、
一緒にダウンロードして、設定まで確認する
ところまでしてあげてください。
さらに、実際にかかってきたことを想定して、
「知らない番号から電話が来たらどうする?」
「この警告が出たら電話に出ないでね」
など、実際の画面を見ながら話しておくと相手も分かりやすいと思います。
元女性警察官けぃのひとこと
特殊詐欺の犯人は、
・相手を慌てさせる
・考える時間をなくす
・家族に相談させない
という方法を使ってきます。
今では30歳代の被害者も多くいます!
だからこそ、「自分なら大丈夫」と思うのではなく、そもそも
電話がかかってくる前に防ぐ仕組みを作っておく
という考え方がとても大切です。
アプリを入れる。
国際電話を止める。
防犯電話を使う。
どれか一つでも、犯人と直接話す機会を減らすように、取り組んでみてください。
こんな人は「一度チェック」
特に、
- 知らない電話番号にもよく出る
- 国際電話番号から着信があったことがある
- 高齢の家族が固定電話をよく使う
- 離れて暮らす親の詐欺被害が心配
- ニセ警察詐欺など最近の手口が不安
という方は、家族で一度対策を確認してみてください。
まとめ|「電話に出てから見破る」だけじゃない
今回ご紹介したのは、
- 詐欺対策 by NTTタウンページ
- 詐欺バスター Lite
- 国際電話の着信対策
- 防犯機能付き電話
の4つです。
警察庁推奨アプリ2種類は、どちらもダウンロード・利用料が無料です
今の特殊詐欺は、見破るのが難しいくらい、どんどん巧妙になってきています。
こちらが何の心構えもない状態で、急にかかってきた詐欺電話に対応してしまうと、
「まさかっ」
という手法に引っかかってしまうかもしれません。
そのようなことが万が一でもないように、こちらも最低限の準備をしておく必要があります。
今回ご紹介した警察庁推奨のアプリは無料ですので、最初の対策として、とても取り入れやすいものだと思います。
「気をつける」+「防ぐ仕組みを作る」の両方で是非備えていきましょう。
これからも良い情報をうまく取り入れて、自分だけでなく大切な家族を長く守れるようにしていきましょうね😊
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